がんセンター の話(私見)

昨日の続き。
がんセンターはとっても自分の施設の成績を気にしている。
その結果、合併症のあるがん患者を断ることがある。例えば糖尿、高血圧、慢性腎不全、など。
前の病院にいて「がんセンターでは受け入れてもらえなかったので・・・」という患者は結構居た。
「症例の美味しいとこどり」(がんについての条件が一緒なら糖尿があってもなくても同じStage、ただし手術の難易度は段違い)をすれば成績が変わってくることもあるんじゃないか、って昨日の記事を疑ってる。

病院についての情報公開が始まることも懸念がある。今度は全国の病院が「必要に迫られ」同じことをするわけで、今なら受けられたはずの治療が受けられなくなることはありうる。情報が得られることはその懸念を上回るメリットかどうか、考える必要はあると思うけど、あまりそこのところが医療従事者以外には分かってもらえないような印象。

誤解されやすいけど分かりやすい表現をすれば

どんな制度を作っても抜け道は作れる、ましてやこの件についてはほとんどの医療従事者が抜け道を知ってる

ってこと。