国立大病院の看護師、6割がミス…パニック経験も4割(読売新聞)

そりゃそうだろうさ。

 国立大学病院の看護師の6割が、半年間でミスを起こしたり、起こしそうになったりしていたことが17日、全国大学高専教職員組合全大教)の調査でわかった。
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 過密労働でパニックになることがあると答えた看護師も4割以上いた。

 調査は、昨年10月に全国の国立大学病院の看護師を対象に行われ、25大学5410人(回答率28・3%)から回答があった。それによると、昨年4〜9月にミスを起こしたり、起こしそうになったりした人は60・9%。経験年数が少ないほど、その割合は高く、25歳までの若手看護師では76・7%に上った。

回答率28.3%のアンケートから何を読み取れるかという、根本的な疑問はあるにせよ、上記の回答による「ミスの」割合としてはそんなもんだろ、と思う。「起こしそうになった人」も含めてるんだから。インシデントレポートというのが病院のリスク管理にあって、「自分が間違えているのを誰かに指摘された」とか「一瞬間違えそうになったが患者にする前に気がついた」とかのミスの未遂も含まれる。

しかし読売のタイトルは「ミスが6割」。何らかの誤解を生じさせようとしているタイトルだね…。

ついでに言えば、この頻度のミスは決して医療業界だけのものではないとも思う。「下がミスしていたが、上がストップをかけた」なんてのはどこの凝塊でもあると思うんだけど違うんだろうか。マスコミにしても、今日の道新に訂正の記事が出てたし。テレビでの読み間違えもざらに目撃する。

人の命が懸かってるからミスが許されないという意見も散見するけど、じゃあ、あんたの仕事にはミスが許されるのか?と、逆に問いたい。ミスは生じうる。どんな業種でも0にはできない。だからこそ、ミスが生じてもリカバーできるシステムの構築のほうが、お金はかかるだろうが有効だと思う。

この記事も

  1. 実際にミスを起こした割合と、ミスを起こしそうになった割合を分けて
  2. そこから、読売新聞の記者がどのようなことを考えているのか

を書いたら、全然違う、いいリスク管理の記事になったと思うんだけどな。